三菱が提供「高齢者向け見守りサービス」は生活状況をまとめて把握できる

公開日: 更新日:

健康(ヘルス)」と「テクノロジー」を組み合わせた造語で「ヘルステック」という言葉がある。最新のICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)などの技術を活用して、革新的なサービスとして提供する事業分野になる。

 大手総合電機メーカーの三菱電機は、高齢者向けヘルステック事業の第1弾として、高齢者施設を対象に入居者の転倒検知から睡眠状況まで複数の見守り項目をまとめて把握できる「MelCare(メルケア)見まもりサービス」の受注を4月1日から開始する。

 どのような仕組みで複数の項目を見守りするのか。同社・広報部担当者が言う。

「見守りサービスの核となるのは、AI(人工知能)スマートセンサーの『MelCareセンサー』です。幅140ミリ×高さ180ミリ×奥行き64ミリの四角い機器で、内部に環境センサー、赤外線センサー、画像センサーが内蔵されています。これを壁上部など部屋全体を俯瞰(ふかん)できる位置に設置することで、入居者さんの生活状況を見守るのです」

 環境センサーは、「温度」「湿度」「二酸化炭素」「気圧」などを検知する。住環境の状態をセンシングして、悪化した際にスタッフへ注意喚起する。赤外線センサーは、熱画像により入居者の夜間の見守りを行う。画像センサーは、画像データをAI処理により、骨格情報の抽出を行う。骨格情報はクラウドのAI処理により転倒の判断を行う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択