新型コロナで話題に…「嗅覚障害」を早期発見・治療すべき7つの理由

公開日: 更新日:

「嗅覚障害は、鼻の空気の通り道の異常によりにおいが嗅細胞まで届かない『気導性嗅覚障害』、においの化学物質を電気信号に変換する神経の異常による『嗅神経性嗅覚障害』、脳がにおいの電気信号を認識できない『中枢性嗅覚障害』に大別できます」

■生きる喜びを取り戻す

 気導性の多くは副鼻腔炎によるもので、手術やステロイド投与などの治療がある。嗅神経性は漢方やトレーニング、リハビリにより回復するケースもあり、意識的に「においを嗅ぐ」行為により神経再生が促されたとの動物実験報告がある。中枢性は原因となる脳の疾患の治療を行い、嗅神経性と同様のリハビリなども行う。

「しかし、こうした治療の実態を知らずに発見が遅れ、治療のタイミングを逸してしまうことが多い。残念なことです」

 最近はドイツの研究者の4種類のにおいを使った嗅覚トレーニングが着実に成果を上げ、日本では「嗅覚刺激療法」として多施設共同研究が進んでいるという。

 病院で行う嗅覚検査には、「T&Tオルファクトメーター」と呼ばれる嗅覚検査キットがある。5種類のにおいを嗅ぎ、においを感じた時の濃度や何のにおいかを感じた時の濃度などを調べる。労災認定や基準嗅覚検査として使われている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル