新型コロナで話題に…「嗅覚障害」を早期発見・治療すべき7つの理由

公開日: 更新日:

「においがしない」──。新型コロナ感染症やその後遺症の症状のひとつとして注目の嗅覚障害。嗅覚は危険察知のための五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)のひとつで、その機能低下は生活の質を落とし孤独を招き、生きる喜びを奪う。だからこそ早期発見・治療が必要なのだが、多くの人はその認識がない。日本耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会専門医で「おぎのクリニック京都駅前」(京都・下京区)院長の荻野枝里子医師に話を聞いた。

「嗅覚障害を早期発見・治療すべき理由は複数あります。①煙やガス漏れ、腐った食べ物などを感知できず命を危険にさらす②食事がおいしく感じられず食欲不振・フレイル・サルコペニアにつながる③嗅覚は感情と密接に結びついているため低下すると孤独感やストレスなど心理的影響を受けやすくなる④においがわからないことで行動範囲が狭まり生活の質の低下を起こしやすい⑤認知能力低下と関連する⑥脳の外傷や脳卒中などの脳の病気と関係するなどです」

 嗅覚障害は認知症とも関わりがある。発症の約10年前の軽度認知障害(MCI)の段階から嗅覚機能が低下するといわれている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発