新型コロナで話題に…「嗅覚障害」を早期発見・治療すべき7つの理由

公開日: 更新日:

 一方で嗅覚が過敏な人は注意欠陥多動性障害(ADHD)とアスペルガー症(ASD)にも関係するといわれている。

「ヒトはにおいを3段階で感じます。第1ににおいの分子が鼻粘膜に付着し、嗅細胞でその化学情報を電気信号に変換する段階。第2に嗅神経と嗅球を介して直接大脳辺縁系ににおいの電気信号を送る段階。最後に大脳辺縁系にある嗅覚野でにおいを認識する段階です」

 大脳辺縁系は記憶をつかさどる「海馬」や感情をつかさどる「扁桃体」が含まれる。そのためにおいは記憶や感情と結びつきやすい。特定の香りを嗅ぐと、過去の出来事やその時の感情が鮮明によみがえるのはそのためだ。

 嗅覚は加齢により機能低下するが、自覚する人は少ない。

「嗅神経は成熟後も再生を繰り返す特異な神経細胞ですが、加齢によりその再生能力が低下し、嗅覚も徐々に衰えます。視覚や聴覚ほど生活に直接支障を生じないため気づきにくいのです」

 しかも、医師であっても「嗅神経は再生する特異な神経」であることを知らず、「嗅覚障害は治らないので見つけない」ケースがあるという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発