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水上健国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。便秘や過敏性腸症候群治療の第一人者。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」を活用し「ねじれ腸」「落下腸」という腸管の異常形態を発見した。著書に「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」など。

(4)ちょっとした工夫でスルッと出るように…洋式トイレでは足台を

公開日: 更新日:

 便秘の中には、ちょっとした生活の工夫で改善できるものもあります。試していただきたいのが、洋式トイレの「足台」です。直腸と肛門の角度によっては、洋式トイレでは便が引っかかって出にくい場合があります。洋式トイレにお尻の構造が合っていないんですね。

 そういう方では、高さ20センチほどの足台を洋式トイレの足元に置き、排便時は台に足をのせ、膝を合わせた姿勢を取ってみてください。直腸と肛門の角度が緩んで便が出やすくなります。

 昨今は「1日3食は食べ過ぎ」という声もあり、朝食抜きも珍しくなくなってきていますが、便秘対策としては朝食を取ることをお勧めします。

 大腸は寝ている間は働きが低下しており、目覚めた時点で動き出します。そして朝食を取ることで胃腸反射が発動し、腸の働きが活発になり、排便の準備が整います。スムーズに排便できるタイミングを逃す手はありません。便秘で悩んでいる人は少し早めに起き、朝食を取り、トイレに行く習慣を身につけるようにしてください。(おわり)

【連載】便秘の原因「ねじれ腸」と「落下腸」

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