著者のコラム一覧
水上健国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。便秘や過敏性腸症候群治療の第一人者。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」を活用し「ねじれ腸」「落下腸」という腸管の異常形態を発見した。著書に「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」など。

(4)ちょっとした工夫でスルッと出るように…洋式トイレでは足台を

公開日: 更新日:

 便秘の中には、ちょっとした生活の工夫で改善できるものもあります。試していただきたいのが、洋式トイレの「足台」です。直腸と肛門の角度によっては、洋式トイレでは便が引っかかって出にくい場合があります。洋式トイレにお尻の構造が合っていないんですね。

 そういう方では、高さ20センチほどの足台を洋式トイレの足元に置き、排便時は台に足をのせ、膝を合わせた姿勢を取ってみてください。直腸と肛門の角度が緩んで便が出やすくなります。

 昨今は「1日3食は食べ過ぎ」という声もあり、朝食抜きも珍しくなくなってきていますが、便秘対策としては朝食を取ることをお勧めします。

 大腸は寝ている間は働きが低下しており、目覚めた時点で動き出します。そして朝食を取ることで胃腸反射が発動し、腸の働きが活発になり、排便の準備が整います。スムーズに排便できるタイミングを逃す手はありません。便秘で悩んでいる人は少し早めに起き、朝食を取り、トイレに行く習慣を身につけるようにしてください。(おわり)

【連載】便秘の原因「ねじれ腸」と「落下腸」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒