病気に備える…もっとも頼りになる情報源は「同じ病気」の先輩
翌日にあの大地震が起こりました。あのとき私は都内の病院で人工弁をひたすら心臓に縫い付けていました。
地震について、科学的で客観的な見解とは「いつ起こるのか、そんなのぜんぜんわかりまへーん!」です。しかし「過去の例から、こんなことが起こるかも知れないよ」という研究の成果は意味深いと思います。これらは、いつ起こっても大丈夫なように「備える」、ということを教えてくれます。
さて、健康の話ですが、病気も「備え」が重要です。地震同様、いつ起こるのか予測は不可能ですから。しかし、なにせ病気の種類はさまざま。体のどこがやられるかわかりません。がんでも種類によって生き残れる人が多いのと、そうでないのがあります。患者さんを診ているとやはり病気の備えは情報源の確保でしょう。ネットも便利ですが、やはり大事なのはヒトです。
まずは「何でも相談できる人」。親戚の医療関係の人が頼りになるでしょうが、医者はいつも法事で偉そうにして人を見下していますから、きっと親戚中で嫌われていることでしょう。医者が親戚にいたら、やることなすことバカにされて、かえって災難かもしれません。