(6)重要な口腔ケア…やせる「歯磨き」「舌磨き」「舌トレ」のコツ
歯のケアだけでは口腔内はきれいにならない。忘れてならないのは舌のケア。舌は「内臓の鏡」とも言われ、状態を見るだけで健康の度合いがわかると言われている。
「舌表面は凹凸構造で、細菌などが繁殖しやすい場所です。歯周病菌のほとんどは酸素が苦手な嫌気性菌なので、舌の表面の溝の中は居心地がいいのです。これを取り除くために、1日1回起床後に鏡を見ながら専用の舌ブラシで舌磨きしましょう。ただし、強く磨いてはいけません。舌表面の味蕾(みらい)と呼ばれる味センサーを傷つける恐れがあります。舌が真っ白に見えたら、舌苔といって細菌が繁殖している状態です。丁寧に磨きましょう」
口腔内の汚れを洗い流すには、十分な唾液の分泌が欠かせない。定期的に唾液を出すための舌や口周りの筋肉のトレーニング、唾液腺マッサージを行いたい。
「①舌を思いっきり突き出して引っ込める②舌を出したまま左右に動かす③なめるように動かす、をそれぞれ3回。次に、④口を閉じて舌先を唇と歯の間につけて粘膜をこするように右回り、左回りで5回ずつ行う。頬のあたりでは、頬が大きく膨らむくらい舌で内側から押すように行いましょう」