(1)「朝立ち、ありますか?」…男の生理が消える時

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 とりわけ注目すべきが「朝立ちの消失」です。これは性的欲望とは無関係で、睡眠中のレム期に副交感神経が働くことで自然に起こる現象。20代では睡眠時間の半分近くで勃起していますが、50代では3分の1、60代では5分の1に減っていきます。テストステロンが減少すれば睡眠リズムが乱れ、朝立ちは失われる。つまり「朝立ち」は、男にとって体調を映すバロメーター=“生理”なのです。

 女性は月経や閉経をきっかけに体調の変化を自覚しやすいのに対し、男性はそのサインに気づきにくい。結果として、「なんとなく疲れる」「やる気が出ない」を加齢のせいにして放置しがちです。ですが、これは単なる老化ではなく、男性更年期障害の入り口かもしれません。放置すれば仕事の効率低下だけでなく、生活習慣病やメンタル不調のリスクも高まります。

 実際、「男性更年期障害に関する意識調査」(株式会社LIFEM.2024年)で、30~69歳の働く男性1000人に聞いたところ、半数以上が「男性更年期」という言葉は知っていても詳しくは知らないと答えています。知られているようで知られていない。だからこそ、見過ごされてきたのです。

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