著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

マクロライド系抗菌薬に耐性を持つ「百日咳菌」が増えている

公開日: 更新日:

 咳は夜間から明け方にかけてひどくなることが多く、数週間~数カ月(その名の通り100日続くこともある)続き、睡眠不足に悩まされたり、胸や背中の筋肉痛や疲労感、食欲不振など、生活に大きな支障が出ることもあります。

 痙咳期と確認されてからの抗菌薬投与は、症状改善はそれほど期待できませんが、感染拡大を防止する目的でも処方されます。マスクの着用、手洗いの徹底、定期的な換気なども感染拡大防止には有効です。咳症状は、去痰薬や鎮咳薬でも十分に効果が得られないケースも多く、こまめな水分補給、休息と栄養、加湿など咳の症状を少しでも和らげるようなケアも必要となります。

 その後、激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で回復に向かうのですが、なかなか大変な疾患です。本人は消耗してしまいますから、周囲の方の助けが大切です。

【連載】クスリ社会を正しく暮らす

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く