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酒向正春ねりま健育会病院院長

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

新型コロナ感染で体と筋肉が弱っていくのを実感した

公開日: 更新日:

 現在、無症状のコロナ感染症は、発症後6日目から感染リスクは低いといわれています。症状がある場合は、発症後8日目から感染リスクは低いとされていますが、濃厚接触で仕事をする医療従事者などの方は、コロナ抗原検査で陰性を確認することをおすすめします。

 私は、通常の勤務日は毎日6000~8000歩を歩きます。さらに、週1回は50分間の集中的筋肉トレーニング、週2回は12分間の簡易的筋肉トレーニング、毎日10分間のストレッチがルーティンです。もちろん、コロナ感染時は筋肉トレーニングもストレッチ訓練もする気がしませんでした。すると、首や肩にだんだん違和感や倦怠感が出てきます。日頃の睡眠時間は途中覚醒なく6時間ですが、コロナ感染中は咽頭症状で途中覚醒を繰り返しましたが、9時間ほど眠れました。やはり、疲労感と倦怠感は強いのです。

■慢性炎症時は身体運動と筋力増強が大切

 コロナ隔離中、デスクワークで机に座っているときは体に痛みはありませんが、立ち上がる時は膝と腰に痛みが出て、歩きにくさを感じました。やはり、歩かずにデスクワークばかりしていると、すべての関節の運動量や負荷量が弱まり、関節から周囲組織の健全性が低下して固まり、体と筋肉が弱っていくのが実感できました。

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