90代の母親が60代の息子を介護…「老々介護」の現実
「あまり調子よくないです」(患者)
「おしっこの量、増えていませんよね?」(私)
「はい」(患者)
「背中をポンポンすると落ち着きます。あと、すごく水を飲みます。ご飯も食べます」(母親)
「食欲も、まったくないわけではないですけど」(患者)
ご自身の考えを一方的に話されるお母さまの言葉からは、私たち医療者に対する根深い不信感が伝わってきました。
「おそらく心臓の状態が悪化していて、心臓に血液を送る血管が詰まったままの可能性があります。点滴などの治療が必要ですし、この状態だと病院での治療を考えたいところです。本当は、こうなる前に年末に受診してほしかったんです」(私)
「私も動けないものだから……入院が必要そう?」(母親)
「それは病院の判断になります。救急車が嫌なのは、どうしてですか?」(私)
「単純に嫌なの。みんなに見られるのも嫌だし」(母親)


















