著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

高校サッカーでは“誤審”騒ぎも…患者にとって「審判」のような立場の医師のあり方

公開日: 更新日:

 患者さんにとって医者は審判のような立場です。クスリを出したり検査を指示したり。今どきは「病院も人手が足りなくて……手術は半年後かなぁ……でも、あんたの年齢ならやめときますか……」と見放されることも。

 目の前の医者が「難しい人」ならなおのこと。逆らっては損です。なにを言われるか、なにをされるか、わかりません。

 何でもかんでも「ハイ、仰せの通りにございます!」と平身低頭、服従するのが得策、と多くの患者は考えていると想像します。

 しかし、医者が患者さんの高みにいる、この権力勾配に気が付いている医者は多くありません。

 よく看護師さんから「あの患者さん、態度がサイアクです。横柄で、細かいことに難癖つけて」と嫌われる患者さんが、医師の前ではすっごくいい人、話の分かる人、というケースがあります。

 病院という建物で、医者に見えていない部分は広大です。それを知らないで生涯を終える医者は非常に多いのです。気を付けなければいけません。

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