【良性発作性頭位めまい症】朝、突然体がフワフワして…とっさに脳梗塞を疑った
「はい、右目を左右に動かし、次に今度は左目を動かしてください」
病名の特定には時間がかかるだろうと思っていましたが、診断の結果が早かったのは意外でした。若い医師は、耳の模型を見せながら説明しました。
「病名は『良性発作性頭位めまい症』です。60歳を過ぎた高齢者に発症率が高い右後半規管型のタイプですよ。耳の奥にあるお皿のような内耳器という器官に、体の動きや位置を認識する、カルシウムで作られたおよそ10万個の耳石器があります。個人差もありますが、加齢とともにその一部がはがれるか、外れたりすると、めまいが生じる病気です」
突発性の病気で、治療法は耳石を元の位置に戻す「耳石置換法」が主流だという。薬剤として、めまい症状を改善する「アデホスコーワ顆粒」と、内耳の血流を増やしてめまいを和らげる「ベタヒスチンメシル塩酸錠」が処方されました。朝、昼、晩、1日3回の服用だということでした。
さらに「錠剤を飲み、このほかに耳石置換法の治療は自宅でも行うことが可能です。説明書を渡しますので実行してください。明日から1週間たって症状がまだ改善しなかったら、もう1度病院を訪ねて来てください」と言われました。


















