「自分は運が良い」と思い始めたら、脳が疲れている証拠
さらに、再び脳のリソースを減らす課題を被験者に受けさせ、ピンポン玉を使ったくじ引き(こちらも勝敗はランダム)を経験させ、「勝ち」が出た人のみがルーレットに参加できるという条件を加えました。その結果、もともと自分は運が良いと信じている人が、脳のリソースが少ない状態でくじ引きに勝つと、ルーレットで他の人よりも大金を賭ける傾向が分かりました。
一方、脳のリソースが十分にある人は、自分の運の良さを信じていても、くじ引きの勝ちを次のルーレットに不合理に持ち越さないことも判明しました。脳が疲れている人は、その修正ができず、「運が良いから次も勝てる」と都合よく解釈してしまうことが示唆されたのです。
さらに実験を進めると、脳のリソースがないと、運が良いという過剰な信念が修正されず、「次は勝てるはずだ」という期待に基づいて、負け続け、やめられない傾向が顕著になった--正常な判断ができなくなっていることが判明したというのです。
「私は運が良い」と信じているとき、あなたの理性が働いていれば「単なる偶然だ」と冷静に考えることができます。しかし、頭が疲弊していたり、悩み事で頭がいっぱいだったりすれば、「やっぱり私は運が良い」「リスクを取っても大丈夫だ」などと合理的ではない思い込みを信じて、ドツボにハマってしまう可能性が高まるということです。


















