右腕を落とさないと命に関わる…元近鉄の佐野慈紀さん糖尿病との闘いを語る

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始球式を目標にリハビリに取り組んだ

 右腕を切断しなければならなくなったのは、その頃に気になりだした右手の人さし指の先の小さなかさぶたが、どんどん悪化したからです。感染症にならないように毎日、病院で洗浄したのですが、瞬く間に広がって、右手の人さし指は真っ黒、中指の先も黒ずみ、感染を止めるために人さし指と中指を切断しました。

 その後も、先生方は必死に食い止めようと治療してくれましたが、感染は止まらず、4月下旬に「腕を落とさないと内臓や心臓に飛んで命に関わる。今なら肘から先だが、これ以上時間をかけると肩から落とさないといけなくなる。どうしますか?」と問われたのです。

 2024年5月1日、手術が実施されました。麻酔から覚めたときは、頭が混乱して少しパニックになりました。自分は死んだんじゃないかと思ったりして……。

 2~3日して自分で歩いて洗面所に行って、現実を目の当たりにした後、ベッドに帰る途中、左手でシャドーピッチングをしたのを覚えています。

 左手で投げられるようにトレーニングすれば、いいリハビリになると思い、それを何げなくブログで呟くと、自分が携わっている野球教室の関係者から「年末、全国大会で始球式やれ」と言われたのです。

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