患者さんとの対話…「歴史の証人」から「歴史の証言」を聞く
私はいろいろなことに興味があり、患者さんに病気のこととは関係ない、仕事や過去の人生の出来事を聞き出すのが大好きです。
「へぇー、そうだったんですかぁ」--そうやって感動して毎日を過ごしています。
「教育とは忘我の感覚を覚醒させることである」と、昔のギリシャの偉い人が言ったそうです。忘我とはエクスタシー。感動です。
なかでも興味深いのは戦争当時の話です。小さいころから母や祖母に戦争当時のことを聞かされたせいでしょうか。太平洋戦争、いや大東亜戦争、第2次世界大戦、日中戦争、いろいろと呼び方はあるでしょうが、とにかく、そういった国家が人権を著しく蹂躙し、一部の国民が狂信的に漠然とある教義を信奉して社会を統治した時期の話です。
これまでたくさんの患者さんに出会いました。もちろん、戦争を知っている世代ですから、その多くの方は既に鬼籍に入られてますが、「歴史の証人」から「歴史の証言」を耳にすることができました。
玉砕の島、ペリリュー島や硫黄島に最後の物資を輸送船で届け、避難する一般住民を乗せたという方もおられました。


















