著者のコラム一覧
奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

(3)有効性を発信した医師の投稿が「誤情報」として削除された

公開日: 更新日:

 カナダではイベルメクチンを処方しようとした医師が救急外来を外された。また、保健省は、新型コロナ治療にイベルメクチンの使用はしないようにと勧告したという。フィリピン保健省も「イベルメクチンを処方してはならない」という勧告を出したうえ、イベルメクチンを使用した医師は免許を取り消すと脅迫したという。オランダではイベルメクチンの処方箋を出した医師は15万ユーロ(約2580万円)の罰金を科されると警告されている。オーストラリアもイベルメクチンの使用は禁止され、政府の新型コロナ対策を批判した医師は「免許停止処分を受けた」という。

 医師のなかには、イベルメクチンの有効性に気づくと、自ら「メディア戦士」となってあらゆるサイトに投稿するようになった者もいた。ところがカナダでは、彼らのツイートや投稿は次々とブロックされ、誤情報という理由で削除された。南アフリカも同じだった。イベルメクチンで新型コロナの治療に成功したと発表した途端、SNSから排除されたという。

 さらにイベルメクチンの安全性と有効性を証明するような論文は、「正当な理由がないまま学術誌への掲載を拒絶され」、この状況は「パンデミック期間中ずっと続いた」という。かなり異常だ。パンデミック期間中にイベルメクチンを使われると困る人がいたということだろうか。

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