お腹を切らずに治す大腸がんの内視鏡治療「ESD」…第一人者が解説

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 大腸がん胃がんは、がんの中でも患者数が多い。これらは早期の場合、内視鏡による切除という治療選択肢がある。外科手術と異なり臓器を残せるので体への負担が少ないが、「内視鏡切除が可能なのに、残念ながら外科手術となっているケースが多々ある」と言うのは、NTT東日本関東病院消化管内科部長、大圃研医師。代表的な内視鏡治療法、ESDの第一人者である大圃医師に話を聞いた。

 大圃医師は、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の黎明期から技術の習得・鍛錬に取り組み、率いる内視鏡チームのESD症例数は年間1000件以上と世界最多ともいわれる。ESDの入院期間は、大腸がんの場合一般的に9日とされるが、大圃医師の内視鏡チームの大腸がんESDでは、その技術力ゆえに患者の状態によっては日帰りで行っている。

 そんな大圃医師によれば、「(他院では)技術的な問題でESDが行われていないケースがある」。まずはESDがどういう治療かについて説明しよう。

 早期消化器がんの内視鏡治療はESDのほか、ポリペクトミーやEMR(内視鏡的粘膜切除術)がある。ポリペクトミーは、内視鏡の先端に取り付けた金属製の輪(スネア)を、がんの茎やくびれ部分に引っ掛けて切除する。EMRはがんの下の粘膜下層に生理食塩水などを注入し、がんを浮かび上がらせ、そこにスネアを引っ掛け、高周波電流を流して切除する。

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