(3)水の音を聞いただけで突然漏れる…「切迫性尿失禁」の正体

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「GSMは、膀胱の隣にある膣粘膜が萎縮し炎症を起こすことで、膀胱が自分への刺激だと勘違いして尿意を感じてしまう病気です。MPPSは骨盤底筋群や骨盤周辺の筋肉・筋膜の機能異常によって引き起こされる痛みの症候群で、『骨盤の肩こり』と呼ぶ医師もいます。いずれも中高年の女性に多く見られますが、座ることが多い男性にも見られます」

 病気が背景にある場合は、その治療が必須となる。たとえばGSMであれば、局所エストロゲン投与やレーザー治療、MPPSには理学療法、磁気刺激療法、体外衝撃波などが有効だといわれている。体外衝撃波は筋肉や関節の痛みのための治療法で、組織に衝撃を与えることで組織がリモデリングされて血管が増える。MPPSでは、体外衝撃波によって痛みが軽減し、尿意も減少する。

「関連する病気がなければ、治療としてまず提案されることが多いのが、行動療法(膀胱訓練)です。尿意を感じても、すぐにトイレに行かずに少し我慢してみる方法です。繰り返しているうちに『意外と尿を我慢することができるんだ』と脳が覚えるようになります」

 並行して、β3刺激薬や抗コリン薬などの薬物療法が検討される。これらで効果が見られない場合は、ボツリヌス療法(ボトックス製剤を膀胱に注射する)という手もある。治療選択肢がいくつかあるので、自身の症状に合わせてベターな組み合わせを医師に相談しよう。

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