著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ソバは夕食に取りたい 血糖値が上昇しにくく睡眠の質を担保

公開日: 更新日:

 ソバは麺として食べるほか、そば粉を用いた形のクレープ(ガレット)やクッキーでもおなじみです。粉にする前のソバの実を食べたりもします。収穫時期により夏ソバと秋ソバがあり、秋ソバを一般的に「新ソバ」としています。これは味や香りなどが夏ソバより良いとされるためで、実際、夏になると麺類の消費量もアップしますし、十分に旬の時期の食材としておいしく食べることができます。

 8世紀ごろ、初めて日本で栽培されたとされるソバ。日本の伝統食でありつつ、現在はロシアやアフリカ、カナダなど諸海外でも数多く生産されています。

 ソバはほかの穀類と比べてタンパク質やビタミンB1、ビタミンB2の含有量が多く、血糖値が上昇しにくい低GI食品に分類されます。夕食後の血糖値が上昇しすぎると睡眠の質に影響を及ぼすことが言われていますので、夕飯向きの食材といえるでしょう。

 麺としてソバを食べる場合は、疲労回復に関わるビタミンB1を多く含む豚肉や、ビタミンB1の吸収を高めてくれるネギ(アリシン)、冷えを防止して代謝を上げてくれる唐辛子(カプサイシン)、ワサビ(シニグリン)なども併せて取れるとよいので、ぜひおかずや薬味などにも着目してみてくださいね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ