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南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

クスリの不思議…糖尿病用なのに心不全にも効果がある

公開日: 更新日:

 ヤクルトスワローズのような快進撃が起こるのかも知れませんが、連戦連敗になるかも知れません。

 いまの日本で、お年寄りでクスリを10種類ぐらい飲んでいる人は序の口、それ以上飲んでいる人もザラにいます。

 そもそもクスリは人体にとって異物です。とくに新薬は今まで人類が遭遇したことがない、未知の物質です。

 もちろん、この薬剤が人体に入ったら何が起こるか? どういう化学反応が起こるか、どんなふうに分解されるかは、しっかりと研究されています。細かい方に分析するのは科学は得意なのです。

 しかし、細かくない、大きな方向、それぞれが、別の因子と大局的にどういう関係性をもって反応を示すか、検証する方法を持っていません。

「いろいろなことが複数起こったらどうなるかって? 知らないよ! 調べる方法なんかないもん!」

 これが今の科学の未開なところです。

 ところでこのEmergent propertyという言葉は、それぞれ「Emergent」=「緊急の」「突然の」と、「property」=「お金持ちの領地、財産」といった意味ですが、2つくっつけると「創発性」といった前向きな意味になります。

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