著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

社会教育はどうすればいい? 中学生の時に衝撃を受けた映画「地の群れ」

公開日: 更新日:

 病院では何か起こったら、うわさが飛び交い皆が勝手に解釈して「あの先生の性格が悪いからよ!」とか「あの娘が手洗い介助で手術に入ると、よくああいうことが起こるのよ」などとんでもない方向に「歴史解釈」がなされてしまうことがあります。

 より客観的、合理的に分析して、「真実よりファクト」が検証されなければなりません(「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」1989年)。

 しかし理性とは情動の奴隷にすぎません(D・ヒューム)。医療事故などを検証する場合、組織の都合、自己弁護や隠蔽を無意識に行いがちです。今の時代、それを防ぐため、かならず外部の専門家の意見を傾聴したり、映像を供覧するシステムが各地域で出来上がっています。

 しかし、過去の出来事を理解することは「言語化する」だけでは難しいでしょう。お釈迦様が言うように、瞬きする刹那で世界は生まれ変わっていて、過去はただただ消えていく、という考え方にも一理あります。つまり、過去も現在も未来も、それぞれ何のつながりもない別の世界、という教えです。そう考えて、向かって行きましょう! 未来へ!

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