パーキンソン病の治薬物療法は調整が極めて重要になる
とくに覚えておいていただきたいのが、「クスリを急にやめてはいけない」という点です。パーキンソン病のクスリを急に中止すると、症状が強く再発するだけでなく、悪性症候群といって高熱や強いこわばり、意識の変化などの症状が出るケースもあります。
なんらかの理由でクスリが服用できなくなった場合でも、ただクスリをやめればよいわけではありません。実際には貼り薬や注射薬などの別の方法を考えることもあります。つまり、「クスリが飲めないときこそすぐに相談する」が正解です。本人だけでなく、家族や介護者にもこの点を知っておいてもらうとよいでしょう。絶対に自己判断で中断したり、量を調節したりしないようにしましょう。
診察の時にどんな情報を主治医に伝えるかを意識するだけでも、クスリの調整はやりやすくなります。たとえば、何時ごろクスリの効果が切れるか、どんな時間帯に動きにくくなるか、眠気や幻覚の有無、転倒の有無、クスリを服用したあとに自分の意思に反して体が動くことがあるか……などです。本人だけでなく、家族が気づいた変化を主治医に伝えることも、本人の訴え以上に大事な情報になることもあります。
ここまでお話ししてきたように、パーキンソン病の薬物療法は調整が極めて重要です。だからこそ、医療従事者とさまざまな情報を共有しながら、一緒に治療していく姿勢が大切です。パーキンソン病の治療は長期間になります。クスリと上手に付き合っていきましょう。



















