中村ゆりさんは44歳で他界…大腸がんの若年例はほかの部位にも発症する可能性
直腸がんが、生物学的に結腸がんより進行が速いということはありません。しかし、解剖学的に手術が難しいのは直腸がんで、再発リスクをどうとらえて治療するかは大事な問題です。
さて、中村さんは44歳と若くして直腸がんで亡くなりました。さらに13年前にもがんを患っています。この2つのことから、若くして複数のがんを発症するリンチ症候群の可能性はあるかもしれません。
リンチ症候群はDNAの修復機能が生まれつき一部失われていて、若い年齢でがんを発症しやすい体質です。
細胞が分裂するときにDNAがコピーされると、時としてコピーミスが生じます。それが発がんの一因で、人体にはそのミスを修復する働きも備わっていますが、リンチ症候群では修復に関連する遺伝子に異常があり、DNAの間違いが蓄積される結果、がんを発症しやすくなるのです。
複数のがんの組み合わせとして、女性では子宮体がんがまず発症して、その後に大腸がんが見つかることは珍しくありません。卵巣や胃、小腸、尿管・腎盂、胆道、すい臓、脳などにも腫瘍ができることがあります。若くしてがんを発症した場合は要注意です。



















