【コミュニケーションギャラリー ふげん社】時代に左右されない価値ある一冊を

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 というのも――。1年間の新刊出版点数は8万2000冊以上(13年度)。日割り計算すると、日々220冊もの新しい本が発売されています。日本の書籍ビジネスは複雑で、書店は一度仕入れた雑誌や書籍を発行元の出版社へ返品できる「再販契約」を結んでおり書籍返品率40%が常態化しているというデータも。同社社長の関根薫さん(59)はこう言います。

「次々と新しい本がこの世に生まれ、少し前に発売された本が欲しいと思っても手に入りにくい場合がある。実際に本を刷る会社として、また、一読書家として、もどかしく感じることがあり、発行部数や年月にかかわらず、少なくとも自分たちが価値があると思う本を提供し続ける場を設けたかったんです」

 関根社長の実父が1950年に北海道で創業した印刷会社。東京五輪を前に上京した際、住所こそ銀座8丁目でしたが、築地にほど近い場所に事務所を構えました。いわば、ゆかりのある土地というわけです。店内の棚には人文系やアート系の書籍・写真集など1500冊の本が並びます。選書は関根社長ほか、「ふげん社」店主の関根史さん(23)をはじめとした活字をこよなく愛する人々が担当。なかには築地に関連した書籍もあり、そして、さりげなく(?)食に関連した本も多い。食いしん坊の本紙記者は装丁の美しさにも引かれ、「魯山人の料理王国」(北大路魯山人著)を購入しました。

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