【日立マクセル】穏やかな社風が災いして今が正念場

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 カラオケの練習用として復活の兆しを見せているカセットテープ。

 これを日本で初めて製品化したのが同社だ。

 品質管理部門で働くAさん(52)は「年収は約600万円。同業他社に比べ給与は安いけど、仕事量からすればこんなものでしょう」と言ってこう続ける。

「上司の機嫌を損ねなければ年収はキープできます。ただ、福利厚生は年々悪くなる傾向がありますね。30年も前のコア技術に頼るところが大きく、転換を図るもずうたいが大きいのか、なかなかかじ取りがうまくいっていないようです」

 韓国サムスンの業績悪化で、リチウム電池の需要が減ったのも大きかった。昨年、40代以上の社員に対して早期退職を募集したところ、約160人の社員が応募している。

「バブル期には旅行券の支給があり、『マクセル会』という親睦会が有名人を呼んで納涼会も開かれていました。慰安旅行もあり、日立グループの保養所や独身寮も充実していましたね。今はその、のんびりした社風があだとなり、グループ間の統廃合が盛んにおこなわれるようになった。私も年齢的にそろそろ潮時かと思っているところです」と漏らすAさん。

 昨年、日立の子会社から再上場。「いい音しか残れない」というかつてのCMが皮肉にならないことを祈るばかりだ。

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