随所に工夫 セブン&アイ「風に強いビニール傘」開発秘話

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 ビニール部分の材質は、焼却時にダイオキシンを発生させない「APO(非晶質ポリオレフィン)」。環境に配慮して、セブンのビニール傘では以前から使ってきた素材である。一方、見た目はそれまでとは違う半透明。ビニール傘は濡れるとひっつく。その解決策としてエンボス加工を施していたためだが、やはり視認性は大事ということで、今年5月、透明傘にリニューアルした(関東地方の店舗から順次入れ替え)。

「ビニール傘は透明であることもひとつの機能。差した状態でも周囲が確認しやすい点が支持されていることから原点回帰した」(小泉氏)

 サイズも、これまでは60センチ(手開き)と65センチ(ワンタッチ)の2種類だったが、リニューアルを機に65センチに一本化。「風に強いビニール傘65センチワンタッチ」となった。

「ビニール傘なんてどこで買っても同じ」ではなく、「買うならセブン」と言ってもらえるようにと開発。狙い通り、消費者調査では「500円クラスのコンビニ傘の中で、セブンの傘はとくに壊れにくい」という評価が着実に増えている。もっとも「これで満足しない。支持を得ているものほど、さらにより良いものにしていかないとダメ」(小泉氏)と気を引き締める。

 なお、同じく親骨がグラスファイバー製の紳士傘「風に強いワンタッチ長傘70センチ」(15年発売)もヒット中だ。機能性、デザイン性ともにすぐれた商品が、1500円を切る価格。上質な傘を求める人はもちろん、ビニール傘ユーザーの取り込みにも成功している。

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