森内俊之九段・十八世名人 「フリークラス」転出の真相
森内俊之九段(46)は若手棋士の頃から大活躍し、同じ世代の羽生善治三冠、佐藤康光九段、郷田真隆九段らと張り合った。しかし、彼らが若くしてタイトルを獲得したのに、森内はそれがかなわず「無冠の帝王」と呼ばれた時期があった。
森内は2002年、初タイトルで名人を獲得した。以降は蓄積した実力を大いに発揮し、04年には三冠王(竜王・名人・王将)になった。そして07年には名人在位が通算5期に達して十八世名人の資格を得ている。当時は羽生が94年に名人を獲得してから名人在位が通算4期だったが、森内が先に永世名人になった。
森内は相手の攻めを強靱に受け止める指し方が特徴で、棋風は「鉄板流」と呼ばれた。
また、「勝負めし」はカレーライス。以前にそれをよく注文したあるタイトル戦が好調だったのがきっかけとなっている。
さらに森内の趣味はクイズ。18歳の頃から「アメリカ横断ウルトラクイズ」に毎年参加した。そしてクイズ王(女王)といわれた達人と交流して腕を磨いた。05年には「アタック25」で見事に優勝してもいる。