• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

須田鷹雄さん<5>券売機の裏で副業のラジオ番組に電話出演

 入社当初は世田谷の自宅から通っていたが、ほどなく津田沼の独身寮に入る。90年代になると、独身寮も個室化が進んでいたものの、昔ながらの相部屋だった。それから1年ほどで個室の独身寮に移ったという。

「個室の独身寮は、西船橋の武蔵野線のガード下にありました。当時は新築同然。ガード下でも防音や耐震がバッチリで、個室でしたからものすごく快適でした。風呂は大浴場で、部屋は8畳くらいあったんじゃないかなぁ。家賃は1万円チョイで、タダ同然。給料が安かったことを除けば、ほんと至れり尽くせりでしたね」

 不安定なライター業と社会的インフラを支えるJR東日本のサラリーマンとをてんびんにかけたら、JRを選ぶのが一般的だろう。しかし、快適な個室寮に移ってから、二足のワラジ生活が少しずつつらくなり、ライターを選択し始める。

「正直、体が2つあればどちらもやりたかった。でも、そのころからライター業がかなり増え、スケジュール調整が難しくなったのです。物書きはペンネームで姿を隠せますが、ラジオにも出演し始めていて、声をさらしていたんです。もちろん会社には内緒。自宅で電話出演していましたが、あるときどうやっても調整できなくて。職場で電話に出ざるを得なくなったのです。声が漏れないところをいろいろ探した結果、券売機の裏なら、だれにもバレずに済みそうで、そこでね。そのころからです。会社を辞めて、ライターとして独立しようと思ったのは」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    関西圏から勧誘 花咲徳栄の岩井監督に聞く「選手集め」

  2. 2

    12年を経て…リア・ディゾンが明かした「黒船」の重圧と今

  3. 3

    国会議員は7割支持でも…安倍首相を襲う「地方票」の乱

  4. 4

    秋田・金足農の中泉監督が語る 球児の体力と練習の今昔

  5. 5

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  6. 6

    広島・丸と西武・浅村めぐり…巨・神でFA補強争奪戦が勃発

  7. 7

    スパイ容疑で拘束 北朝鮮に通った39歳日本人男性の行状

  8. 8

    安倍3選確実といわれる総裁選で国民に問われていること

  9. 9

    根尾、藤原だけじゃない 大阪桐蔭ドラフト候補10人の秘密

  10. 10

    【漁業権開放】漁村の資源管理が混乱 生活基盤が崩壊する

もっと見る