須田鷹雄さん<5>券売機の裏で副業のラジオ番組に電話出演

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 入社当初は世田谷の自宅から通っていたが、ほどなく津田沼の独身寮に入る。90年代になると、独身寮も個室化が進んでいたものの、昔ながらの相部屋だった。それから1年ほどで個室の独身寮に移ったという。

「個室の独身寮は、西船橋の武蔵野線のガード下にありました。当時は新築同然。ガード下でも防音や耐震がバッチリで、個室でしたからものすごく快適でした。風呂は大浴場で、部屋は8畳くらいあったんじゃないかなぁ。家賃は1万円チョイで、タダ同然。給料が安かったことを除けば、ほんと至れり尽くせりでしたね」

 不安定なライター業と社会的インフラを支えるJR東日本のサラリーマンとをてんびんにかけたら、JRを選ぶのが一般的だろう。しかし、快適な個室寮に移ってから、二足のワラジ生活が少しずつつらくなり、ライターを選択し始める。

「正直、体が2つあればどちらもやりたかった。でも、そのころからライター業がかなり増え、スケジュール調整が難しくなったのです。物書きはペンネームで姿を隠せますが、ラジオにも出演し始めていて、声をさらしていたんです。もちろん会社には内緒。自宅で電話出演していましたが、あるときどうやっても調整できなくて。職場で電話に出ざるを得なくなったのです。声が漏れないところをいろいろ探した結果、券売機の裏なら、だれにもバレずに済みそうで、そこでね。そのころからです。会社を辞めて、ライターとして独立しようと思ったのは」

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