【焼きエビ】何もしないから美味いのだ

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 大将は8人きょうだいの4番目。「兄弟は全員、広島にいて、商売人をやっているのは自分ひとり」と言うが、明るいキャラクターは客商売に向いているようだ。毎日バスで20分かけて通勤し、女将さんと一緒に店を切り盛りしている。

 そんな大将のお任せ料理を楽しみにして県外からも“常連客”がやってくる人気店だが、最近はインターネットで調べて来店する一見さんも増えた。

 もっとも、メニューなしのお任せ料理となると、一見さんは戸惑うのではないか?

「皆さん、隣のお客さんが食べているのを見て、『これちょうだい』って言いますよ。それでいいんです」

 今回のメニューは甘エビをそのまま焼いただけで、飾り気も何もない。味付けだって「何もつけない!」。それがおいしいのだ。甘エビの殻がカリカリと香ばしく、尾まで全部食べられる。ぜいたくな一品だ。

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