奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

生野菜では取れない がんを防ぐ貴重な抗酸化成分の摂取法

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 では、どうすればいいかというと、煮込んでスープにすればいいのである。細胞膜は熱で簡単に壊れるからだ。

 野菜を刻んで10分程度煮込み、塩やこしょうでちょっと味付けすれば、おいしいスープができあがる。このスープの中には、野菜に含まれる抗酸化成分の8割は抽出されているといわれている。このスープを飲めば簡単に抗酸化成分を取れるというわけである。

 煮込めばビタミンCが壊れるじゃないかって?とんでもない。いまだにそういうデマがまかり通っているが、合成したアスコルビン酸は熱で簡単に壊れても、細胞壁の中に入ったビタミンCは壊れない。もし壊れるとしたら、冬になるとボルシチしか食べなかった昔のロシア人は、みんな壊血病になっていたはずである。

 さて、水煮野菜は作られる過程で、抗酸化成分がたくさん含まれている煮汁を捨てているのだから、こんな水煮野菜をいくら食べても抗酸化成分を取れるはずがない。スーパーで売っているのは、野菜の形をした抜け殻なのである。できることなら、煮汁は捨てずにそのままパッキングしてほしいのだが、水が濁っていると売れないそうである。

 とはいえ水煮野菜は便利だ。これからもどんどん使われるだろう。だがその分、私たちの体の中に入る抗酸化成分がどんどん少なくなって、がんになりやすい体になる。逆に、先ほどのスープのように、普段から抗酸化成分を取るようにしているとがんの予防になるということだ。

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