出口保行さん<1>法務省矯正局に配属 少年鑑別所を回った

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 犯罪心理学の仕事は、いかに仮説を立てられるかが重要だ。非行少年との会話のなかで、仮説をぶつけて、罪を犯した理由を探っていくという。

「本人もなぜ非行に走ったか説明できない。それで『こう考えたのかな?』と問うわけです。何度も面接し、母と子の関係がまずかったのか、父がいないことがどう影響したのかを検証しました。それでも分からなかったんです」

 ほかの少年犯罪のケースに比べて、分析に倍以上の時間を要したのである。

「父親とは離婚して別に暮らしていました。母親が全部、父親の役割も担っていたんです。母はいるけど“母親不在”の家庭だった。つらく厳しく当たって、根性で育てるみたいな感じだったんです。そのため彼は、本当の母性に触れることができなかったんですね。最初はそういう仮説を立てられなかったんですが、何度も聞き取りしてやっとたどり着きました。このケースに当たってから、心理学の枠組みだけじゃなくて、いろんなことを知らないと、人を分析するなんておこがましいことはできないと思い直しました」

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