中森勇人
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中森勇人ジャーナリスト

1954年、神戸市生まれ。船橋市在住。大手金属メーカーで鉄道関連の開発職に携わる。その後、IT企業を経て05年よりジャーナリストとして独立。第7回ライターズネットワーク大賞受賞。著書は「辞めてはいけない」(岩波書店)、「心が折れそうなビジネスマンが読む本」(ソフトバンククリエイティブ)など多数。

労働者に最低限の生活だけを保障する派遣会社の「罠」

公開日: 更新日:

 日雇い派遣はワーキングプアの命綱になっている。というのも、日払いが可能な点。仕事終わりに事務所へ赴き、現金で報酬を受け取ることができるのだ。

 このシステムを利用している人は少なくない。例えば、失業中のAさんもその日暮らし。「健康保険料が払えず、無保険状態です。虫歯が痛くて仕方がないのでペンチで抜いちゃいました」と悲愴な現実を吐露する。

 こちらが「役所に相談して、保険料の減免をしてもらえば」とアドバイスをすると、「そんなことできるんですか!」と驚いていた。政府はもっと保険制度について広報するべきではないか。

 そして、Aさんは昼ご飯を抜く。社食の隅っこに置かれている賞味期限切れのお菓子や飴玉をほおばって飢えをしのぐ。

 現場までは自宅から自転車で通勤。片道30分もこいで来るのだという。

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