加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

「鬼平犯科帳」で有名 長谷川平蔵の功と罪

公開日:

 明治時代に「大日本人名辞書」という書物が刊行されました。歴史上の人物を網羅した辞典ですが、ここに記載されずに、その後有名になったのが長谷川平蔵です。池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」で誰もが知っているでしょう。

 鬼平は「鬼の平蔵」の意味。彼が勤めた「火付盗賊改方」は鬼と呼ばれるにふさわしい歴史を持ち、平蔵はその頭、つまり長官でした。

 火付盗賊改方は「盗賊改」と「火付改」「博奕改」の3つの特殊警察機構を享保3(1718)年に一本化したもの。町奉行所と違い、最も武力に優れた戦闘集団「先手頭」などから加役として任ぜられるのだから、取り調べは厳格を極め、情け容赦のない責問(拷問)も行われました。罪人が手向かえば斬り捨てることも許されていたのです。そのため初期の火付盗賊改には取り違え(誤認逮捕)や判決の間違いが少なくありませんでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国家公務員ボーナス支給 実は日産ゴーン並みの“過少発表”

  2. 2

    巨人が岩隈獲得も…“救世主”とアテにできない致命的欠陥

  3. 3

    ロシア専門家が警鐘「北方領土問題進展は日本側の幻想」

  4. 4

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  5. 5

    清原の二の舞か…“Vの使者”丸を待つ巨人移籍1年目の大重圧

  6. 6

    火野正平との醜聞が話題に 元祖バラドル小鹿みきさんは今

  7. 7

    FA丸を筆頭に総額50億円大補強…巨人最大の問題はリリーフ

  8. 8

    広島はマネーゲームせず…丸にも最後は“渋チン”貫いた理由

  9. 9

    FA炭谷加入で…G小林“正捕手剥奪”で年俸6000万円飼い殺し

  10. 10

    魔性の女が復活…「あな渡」は“荻野目慶子劇場”と化した

もっと見る