加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

内蔵助に安兵衛、九郎兵衛…忠臣蔵を巡る三者三様の生き方

公開日:

 まもなく12月14日。元禄15(1702)年のこの日(旧暦)、江戸・松坂町の吉良上野介の屋敷に討ち入ったのが、赤穂藩浅野内匠頭の家臣47人です。「赤穂浪士」とか「四十七士」と呼ばれてきました。

 前年の3月、内匠頭が江戸城内で上野介に刃傷に及んで切腹させられたうえ、「喧嘩両成敗」の原則があるにもかかわらず、上野介はお咎めなし。そのことを理不尽に思い、亡君の恨みを晴らしたという有名な話です。

 彼らを統率した大石内蔵助は「昼行燈」と渾名されるほど目立たない存在でした。それが内匠頭の死を契機に“仇討ち”へと邁進したのは、彼の中に“かぶき者”の血が流れていたからです。かぶき者とは侍道の勇気を重んじ、売られた喧嘩を買わぬことのない人々のこと。勝つためには生命、地位、財産を捨てても悔いることのない精神です。

 昼行燈の大石は、幕府が主君を一方的に処断したため「殿の喧嘩を引き継ぐ」と決意。喧嘩するからには勝たねば意味がない、という観点から綿密な準備を進めて仇討ちを成功させ、名家老として称賛されています。

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