キング
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キング焼肉探検家/Yakiniku Explorer

早稲田大学大学院でMBAを取得したサラリーマンで作家。現在は、「焼肉探検家/Yakiniku Explorer」としても活動しており、週2ペースで都内を中心に焼き肉店を探索中。これまでに予約困難店を含め140店舗以上を訪れた。日々、おいしい焼き方を独自に研究している。

近江牛、卵、醤油に酔う「にくがとうヒルズ」のすき焼き丼

公開日: 更新日:

 コースの中盤に出される丼物は「すき焼き丼」です。近江のスター牧場の澤井牧場で30カ月育成された近江牛リブロース。霜降りが美しく、お皿に置いているだけで脂が溶け出します。その溶け具合は、翌朝の胸焼けと全く無関係な融点の低さを物語っています。

 すき焼き仕立てのリブロースをビタミンEが通常の30倍という卵にくぐらせ、ご飯に2回バウンドさせてスタンバイ。そこに隠し玉といいますか、秘密兵器といいますか、深みがあり風味豊かな魯山人の醤油を数摘垂らして、かき込みます。この時間がずっと続けばいいのに……と、食べ盛りははるか昔の40代中年男に思わせる三位一体の組み合わせ。甘くなった口は白ワインの一口シャーベットで流し込み、次への準備に入ります。

 いよいよメインの「甜茶しゃぶしゃぶ和牛と松茸」です。和牛で取っただしに澤井牧場30カ月育成の近江牛サーロイン。まずはマツタケをスープで炊き、土瓶蒸し風にいただきます。サーロインは赤身が残る程度のミディアムレアに。ここで、白飯を軽くおかわり。たっぷりポン酢に浸したサーロインをご飯の上にバウンドさせてから口に運びます。すき焼き丼のこってり感とは違う、爽やかなさっぱり感が口の中に広がります。肉そのものもうまいのですが、このポン酢、この順番だからこその妙。オジサンだけの会食なのに、さきほどからみんな「ヤバイ」としか発していないのです。

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