【白身魚とポテトの蒸し煮ピスタチオソース】芯の通った品
白身魚はふっくら軟らかく、噛むとジュワッとうま味が凝縮されている。
ジャガイモは、表面がトロトロに溶け、中はほくほく。
「これもすごくシンプルで、ジャガイモと白身魚だけの料理です。ピスタチオは食感を出すために使いました」
このレシピは、松本さんが本場イタリアに行った時に「これ、ええやん!」と、魅了された料理を参考にしたもの。店でも提供することがあるという。
「ショーケースに並んだ魚を選び、シェフにスペシャリティーを作ってもらったんです。どんな料理が出てくるのか心待ちにしていたら、魚の丸ごととジャガイモを一緒に蒸したもの、ただそれだけの料理でした。白ワインさえも使ってなかったのです」
見た目の派手さやインパクトはない。しかし食べると、一本芯が通った強さを感じる品だ。白ワインとのマリアージュも最高で、それぞれの良さを引き立て合っている。おいしいツマミとお酒で、そろそろいい気分になってきた。