【湯島おばけ横丁編】芸者の置き屋が並んでいた裏路地散策
誰が呼んだか、おばけ横丁。春日通りの南側に並行する裏路地の飲み屋街だ。住所は文京区湯島3丁目。かつて芸者の置き屋が数多くあり、スッピンで来た姐さんが化粧で化けて出ていったからこの名がついたらしい。そんなおばけなら、ぜひとも会いたいと、心ときめかせ都営大江戸線の上野御徒町駅から歩いて向かった。
春日通りを天神下へ。途中のドン・キホーテ手前の路地をちょいと左へ入ると、昭和レトロな飲み屋街の景色が広がる。木の格子戸やのれんがかかる居酒屋に加えて、怪しげなスナックが集まる雑居ビルがあるのもいい雰囲気。芸者の置き屋はすでになく、バルなど新しめの店も多いが、すんなり溶け込んでいるのは古い街の力だろう。
上野に近い場所柄、郷土料理の店も多い。中でも代表格は「岩手屋」だろう。「奥様公認酒場」のキャッチフレーズも有名な老舗酒場だ。本店と支店の2軒あるが、せっかくなので両方に入ってみた。