元マトリ高濱良次さん<4>摘発で麻薬で苦しむ人を減らせた

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 職場で同僚に撮ってもらった一枚の写真。腰には拳銃がぶら下がっている。

 厚労省麻薬取締官は特別司法警察という身分で、拳銃の所持も認められているのだ。

「実弾射撃の訓練は米軍基地の場所などを借りてやっていました」

 国家公務員だから転勤は避けて通れない。

「25歳で地方厚生局の近畿地区に配属され、それから神戸、四国の高松、関東信越の横浜、中国の広島、東北の仙台、九州の博多、最後は2008年、小倉分室長で定年退職を迎えました。子供が大きくなってからはずっと単身赴任でしたね」

 高濱さんは淡々と話しているが、職員の多くは子供たちの成長を間近で見る機会を減らしてしまっているようだ。

「小倉は工藤会の地盤ですが、赴任当初はまだ何も分かりません。ですから、また一から勉強し直すわけです。キツイ仕事でしたが、なぜ続けられたかというと、それだけのやり甲斐があったからでしょう。人間のやることですから、麻薬の流通をゼロにするのはできないかもしれませんが、“縁の下の力持ち”というか、我々が摘発することで、麻薬で苦しむ人を少しでも減らせたのではないかと思います。いろいろ回り道をしてきましたけど、いい仕事に就いたものだなと……」

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