牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

野草の味を教えてくれた祖母 棕櫚の葉を束ね箒まで作った

公開日: 更新日:

 祖母は毎朝、玄関を掃いてくれたが、土間箒が古いのを見かねて、落ちていた棕櫚の葉を束ねて箒を作ったときは驚かされた。また、その頃、僕は文鳥を飼っていたのだが、祖母は庭でヒヨコグサという名の丸い葉の雑草を摘んできて食べさせた。餌といえば粟しか与えたことがなかったので、文鳥が野の草を食べる様子にもびっくりした。

 ある日、祖母を誘って近くの公園にツクシを摘みに行くと、祖母はギシギシ(スカンポ)やユキノシタなどの、よく見る野草を摘んで夕食のときに天ぷらにしてくれた。野草には畑で作られた野菜とは違ってえぐ味や苦味があり、食べると体が元気になるような気がする。

 今年の春、カラスノエンドウを野で摘みながら、そんな祖母と過ごした懐かしい日々を思い出していた。カラスノエンドウはおひたしにしたり、刻んで、ゆで豚と絡めるとうまかった。

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