靴下はいたまま就寝はNG? 冷えて寝つきが悪い時の解消法
体の冷えやすさには、理由がいくつかあります。具体的には、①筋肉量が少ない=体内で熱をつくれない②自律神経のバランスが乱れている=つくられた熱が全身に届かない③汗をかきにくい=体内に水分がたまることで体が冷える。このような人は、特に冬は体のほとんどの部分で冷えを感じる場合が多く、不眠で悩むこともあります。
深部体温が低くなると、人は眠くなります。しかし、手足を含め体の表面が冷えていると、血管が収縮してうまく深部体温が下がらなくなります。その結果、眠りを促すホルモンであるセロトニンの分泌に影響を及ぼし、寝つきが悪くなってしまうのです。
なお、深部体温とは「体の内部の温度」のことで、食道や直腸にセンサーを挿入して計測しなければ正確には測れませんが、36・5~37度を上下しています。
冷え性対策として靴下をはいて寝る人がいますが、根本的な冷えの原因は取り除けませんし、それどころか靴下をはいて寝ることで体に悪影響を及ぼすのでお勧めできません。