石塚集
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石塚集

医学系編集プロダクション経営。医学ライター。東洋美術学校・ユーザーエクスペリエンス(UX)担当講師。テクノロジー系勉強会・湯川塾事務局。「AI新聞」副編集長。新宿・歌舞伎町でバーテンダーもしている。

副業は見つけるところから業務までオンライン上で済ませる

公開日: 更新日:

 今回取材したのは、都市銀行、大手通信会社を渡り歩きながら副業をしてきた持田祥子さん(仮名)、35歳だ。持田さんに仕事の好きなポイントを尋ねると、「経済の中枢、世界の中枢を知りたいという気持ちが強いんです。銀行や通信会社にいると政治的なことによって仕事が生まれていることがよく分かります。大きなお金の流れを知ると、仕事がどこで、どう生まれるのか予想しやすくなります。私は少ない情報から背景を読むのが得意なので、ピンときたら少ない手数で営業をかけ、副業を獲得していました。企業側からは“もの分かり”が早いという評価です」。

 持田さんは副業を見つけるところから業務まで、ほとんどオンライン上で済ませている。まず持田さんが教えてくれたのは「サンカク」というウェブサイト。サンカクは社会人のインターンシップという触れ込みで、現在の仕事を辞めることなく他の企業のさまざまな現場に参加することができるサービス。「長期」「短期」「1day」など期間を決められる。持田さんは、ある会社の企画会議にスポットで参加した。この1回の出会いをものにして担当者と仲良くなり、中国や韓国のスマホゲームを日本市場に向けてローカライズする仕事を請け負うことに発展する。中国や韓国で先に流行したスマホゲームを調査し、開発会社に連絡。ローカライズするために必要な作業、時間、金額、権利関係などを整理していく仕事だ。持田さんのスキル向上、人脈拡大に役立った。

 続いて「Wantedly(ウォンテッドリー)」。

 一般的な求職サービスは給与や待遇を確認して応募、書類選考、面接、内定という流れだが、ウォンテッドリーは、給与・待遇の記載がNG。社風や社員の雰囲気、経営方針などに共感したらメッセンジャーなどでやりとりをして気軽に会ってみるSNSノリのサービスだ。

 持田さんはビジネス職の業務委託案件を探していたところ、あるクラウドファンディングのプロジェクトマネジメントの仕事を見つけた。クラウドファンディングの各案件は、プロジェクトが形になる前のサポートから、資金調達後まで、工程管理する必要がある。これを効率よく管理して業務改善するのが仕事内容だった。GoogleスプレッドシートやSlack(スラック)を使い、ミーティングもzoomなどを使って、ほぼオンラインで仕事をして、月に2桁万円ほどの収入。

 最後にAI機能搭載のビジネスマッチングアプリ「yenta(イェンタ)」。イェンタは登録すると、仕事の内容が書かれたカードが配られ、好みを振り分けると、次第にマッチング率の高い案件が紹介されるようになる仕組みだ。持田さんはここで、建築、内装、インテリアなどの会社をレーティング(数値で評価)するシステム開発のコンサルティングを受注した。

 ここでも担当者と仲良くなり、レーティングだけでなく、その会社自体の求人コンテンツの制作なども手伝うことになる。これもほぼオンラインでの作業で、月に10万円ほどで半年くらい継続した。

「新しいウェブサービスは、企業担当者の関心が高く、上手に利用すべきだと思います。一度仲良くなった方たちは人脈になっていき、次第に人脈だけで仕事をしていくことも可能になってくるので、オンラインだけに頼らず、飲み会に参加するなど、きちんとリレーションをつくっていくことも重要です」(持田さん)

 仕事がどう生まれるのか、お金がどこに集まるのか。企業家たちは次に何に注目しているのか。ビジネストレンドを追うことが好きな人の仕事の見つけ方はとても参考になった。 

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