「寿司さいしょ」税所伸彦さん<1>“廃墟”となった銀座から早々と昨年8月に撤退

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 世界の一流ブランドが集まる日本有数の繁華街、東京・銀座。7丁目から8丁目界隈は高級クラブがひしめき、夜になると華やかなネオンが街に彩りを添える。寿司職人の税所伸彦さん(52)は、そのど真ん中で5年にわたり寿司店を経営していた。

 熟成肉を巻いたシャリに生ウニをのせた軍艦「うにく」が名物の人気店。予約で満席の日もあり、常連客も多かった。経営は毎年黒字。東京オリンピックに向けて外国人観光客の受け入れも万全で、何もかもが順調に進んでいた……昨年3月までは。

「まさか自分が、負債を抱えて銀座から撤退するとは」

 新型コロナウイルスの影響で、昨年2月ごろから銀座でも人影がめっきり減り始めたという。税所さんの店も予約のペースが落ち始めた。

「そこにきて国や都が会見で“夜の街”が感染しやすいとひとくくりにされて。直後に予約の9割以上が吹き飛んでしまった」

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