岸田首相が率先して「議員特権」を享受 原宿に億ション所有も“格安”議員宿舎入居の怪

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 わずか1日の在職期間でも月100万円が支給される文通費が火をつけた“議員特権”の問題。庶民は到底承服しかねるが、「国民の声を聞く」と言っていた岸田首相も率先して特権を享受していた。都内に“億ション”を所有しながら、シレッと「格安家賃」の議員宿舎で生活しているのだ。

  ◇  ◇  ◇

 19日に開示された岸田政権の閣僚資産。その資料によると、岸田首相は東京・渋谷区内の6階建てマンションの一室(92平方メートル)を「自家用」として所有している。

 場所は、東京メトロ「明治神宮前駅」から徒歩3分、若者の街・原宿エリアの一等地。グレーと黒の2色パネルでデザインされた重厚感ある高級マンションだ。住宅情報サイトによると、分譲価格は1億円を下らない。文字通りの「億ション」である。

 登記簿によると、マンションが立つ土地は、岸田首相の祖父・正記氏が1961年に死去したことに伴い、父・文武氏(故人)ら複数の親族に相続された。92年には、文武氏の死去により、父の持ち分を岸田首相本人や親族が相続。その土地にマンションが建設されたのは97年のことだ。

 岸田首相は広島選出ながら、当地で生まれ、幼少期を過ごしてきた。問題は、岸田家が代々引き継いできた土地に億ションを所有しながら、岸田首相本人は東京・赤坂の議員宿舎に住んでいること。衆院の議院運営委員会は「東京23区内に自宅がある場合は、議員宿舎に入居できない」と定めている。

 もともと議員宿舎は、地方選出の国会議員が円滑に活動できるようにするため、国会付近に設置されたもの。都内に自宅を持つ議員が入居できないのは当然だ。全室3LDK、家賃は相場の数分の1程度の約13万円と格安で“議員特権”と批判されてきた。

 新聞各紙の首相動静を見ると、岸田首相はほぼ毎日、宿舎で暮らしていることが分かる。昨秋の総裁選の際は、岸田首相が2人の息子と共に宿舎の一室で鍋をつつく様子がテレビで紹介された。

 岸田首相が宿舎に住み続けていられるのは、議運で定められた宿舎への「入居基準」に抜け道的な“特例”が設けられているからだ。

 2013年に、読売新聞夕刊(5月27日付)も〈23区に居住なら都心宿舎ダメ 24議員入居 規制骨抜き〉と岸田首相の宿舎住まいを問題視。当時、岸田首相は読売に「(マンションには)母親が住んでいる。赤坂の議員宿舎には所定の手続きを経て入居している」(事務所回答)と説明していた。

母の死後どうやって「入居許可」を得たのか

 実は「入居基準」には「都内住居に家族が住んでいて議員本人が住めない」といった理由で入居が認められる“特例”があるのだ。

 実際、億ションの登記簿を見ると、母親との共同名義になっているが、この部屋に住んでいた岸田首相の母親は、昨年5月に亡くなった。今は「母親が住んでいる」という言い訳は通用しないはずだ。

 改めて宿舎入居の理由を岸田事務所に質問すると、〈赤坂議員宿舎は、入居許可を得て居住しています〉と文書で回答。ちなみに、永田町では「岸田首相はマンションを人に貸して、賃貸収入を得ている」という情報も流れている。この件も尋ねたが〈ご質問の事実はありません〉(岸田事務所)と答えた。

 母親も住んでおらず、人にも貸していないなら、億ションは「空き家」ということか。日刊ゲンダイ記者がマンションを訪ねると、部屋のポストボックスには「岸田」の2文字が記してある。オートロックのインターホンを複数回、鳴らしたが、反応はなかった。一体どうやって宿舎入居の“特例”が認められたのか。岸田首相は詳細に説明すべきだ。

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