▼稀有な政治家である。支持率9%に下がった総理時代。森が「オレが何をやったというんだ!」と怒ると、側近が「はい、何もしていません」と答えたという
▼本領は総理後。小泉、安倍の御意見番として政界に君臨。東京オリ・パラ組織委員会会長にまでなったが、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言して辞任。その後もよくしゃべる
▼森喜朗の発言のすべては失言ではなく、身内に向けたウケ狙い。「有権者は寝ていて欲しい」「日本は神の国」、そしてウクライナ侵略も「友達のプーチン寄り」
▼身の回り半径3メートルくらいの価値観で生き続ける森の存在は、国民意識がわからない自民党政治の延長でもある。