岸田首相の“勉強会”という名の政治資金パーティーは「ぼったくりバー」より酷い

公開日: 更新日:

 岸田首相は3月の参院本会議でも、地元広島で開かれた政治資金パーティー「岸田文雄後援会新春互礼会」(会費1万円)が1000人以上の参加者を集めたことが大臣規範に当たるのではないかと問われた際、「大臣等規範は、公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する観点から、内閣総理大臣その他の国務大臣等が自ら律すべき規範として定められたもの」と説明した一方で、「同規範においては、自粛すべきパーティーについて特に定められた基準はなく、各国務大臣等が国民の疑念を招かないよう良識の範囲で適切に対応すべきもの」などと答弁していた。

■「公職にある者としての清廉さ」「政治と行政への国民の信頼確保」はどこに…

 つまり、岸田首相は「大臣規範はあるけれど基準はない」「規範に反するかどうかは各大臣が決めるので問題なし」と繰り返しているわけだが、すでに自身の政治団体が主催する政治資金パーティーが「裏金作りの温床になっているのではないか」と疑念を持たれている時点で、「公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する」という大臣規範の趣旨から大きく外れているのではないか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」