ストレスと疲労にされされた高級ブティックから大型飲食店に…時間があっという間に経つ
「トイレはどこ?」「どこで注文するの?」と聞かれたりもする。外国人には片言の英語で答えることも。
1時間に1回、広い店内の見回りをする。ルール破りのたばこを吸っている客や大っぴらに居眠りをしている客がいたら注意する。
「6人ですけど、座れますか?」とお客に相談される。空いている座席の左右の人に「すみません。詰めてください」と頼み、椅子を運んで座れるようにしてあげると、「ありがとう」と感謝される。「この街は昔はこうだった……」と話しかけてきたお客の思い出話に付き合うことも。
なかには「チップです」と500円玉を渡そうとする白人客もいる。もちろん丁重に断るが、気持ちがうれしい。
初日は鈴木さん(仮名)という先輩が指導してくれた。夕方6時、食事から戻ると、彼は「あと3時間。頑張りましょう」と声をかけたが、私は「えっ、もう3時間で終わるの?」という気分だ。
ブティックでは、黙って突っ立っているだけなので1時間が1日のように長かった。一方、こちらはあっという間に時間が経つ。