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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

NISAはタイムカプセルだ! 株価下落で解約増だが、やめてはもったいない

公開日: 更新日:

「思った値動きと違った」

「損失が小さいうちにヤメよう」

 そう考えてしまったからだ。

 だが、NISAというのは、そもそも株価下落を想定した投資手法。ドル・コスト平均を使って買い付け単価を低く抑える、というのが特徴だ。「株価が下落したから解約する」というワケの分からん想定にはなっていない。

 要するに、投資でも何でも意志を貫くことが重要。シニアにとっては短い期間であっても、始めたからには、それを続けることが重要だ。

 途中で投げ出すくらいなら、最初からヤラない方がいい。新社会人よ。会社に入ったからには、精根尽きるまで働いてみてはどうか。

「遭難したら下りたらダメ!」と言われても、乗りかかった船、とことん下ってやろうではないか──。

■10年後、20年後にフタを開けるもの

 NISAに関しても、やり始めたからには続ける、というのが重要だ。だから途中の株価なんて見る必要はない。見たってどうせ分からない。10年後、20年後にフタを開けてどうなの? という世界である。

 これは小学生のタイムカプセルと同じ。「あれっ、おかしいな? この木の下に埋めたハズなのに……」と、担任がグチるのも、いつものお約束。でも、そんなときは、「遭難しちゃいましたね」と、颯爽と笑い飛ばせばいい。

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