現役女子大生が人力車ガイド「俥夫」を始めた理由…仕事の魅力とは、収入は?

公開日: 更新日:

【Q】人力俥夫に必要な知識とは?

「やっぱり浅草の歴史や見どころについて詳しくないとだめですね。お寺や神社の由来、有名な建物の物語など、お客さまの質問に答えられるようにしっかり勉強しました。あとは、おすすめの食べ歩きグルメとか、お土産情報とかも押さえておくと喜ばれますね。ガイドブックには載っていないディープな浅草を案内できるのが、人力車の強みだと思います」

【Q】苦労した点は?

「研修中は先輩について走ったり、仲間と乗り合いしたりして道やコースを覚えるんですが、方向音痴な私は道を覚えるのに一苦労。ブレーキも難しかったですね。走りだすと止まれなくて怖い思いもしました。人を乗せて一人前に仕事ができるようになるまで9カ月かかりました。早い人だと1カ月でデビューするのに」

【Q】つらくて辞めたいと思ったことは?

「つらいことはいっぱいありましたが、辞めたいとは思いませんでした。先輩たちが優しく接してくれたし、ここで辞めたら悔いが残ると思った。辞めたら先輩のように格好よくなれないですからね」

【Q】今の収入について教えてください

「お金のことは気にしてなくて、制度もよく分かっていないんですが(笑)。でも、頑張った分だけちゃんともらえる仕組みにはなっています。去年の12月は月収40万円近く稼げました。走るのが楽しくて走っていたら、お金がついてきた感じです。大学を卒業したばかりの会社員より稼いでるって言われてびっくりしました」

【Q】女性俥夫としてここまで活躍できると思っていましたか?

「最初は男性の背中を追いかけるだけだったんです。でも、今では対等に渡り合えるようになりました。稼ぎでは先輩たちを上回ることもありますしね。人力車が女性の活躍の場になるなんて、自分でも思ってもみなかったです。でも、お客さまに喜んでもらえるのは男女関係ないですし、女性ならではの心遣いを生かせる仕事だと思います」 =後編につづく

(聞き手=いからしひろき)

▽高田彩々良(たかだ・ささら) 2004年秋田県生まれ。順天堂大学スポーツ健康科学部2年。高校までソフトボール部に所属。走ることが得意で、人力車の仕事に興味を持つ。2022年4月、ライズアップ東京力車にアルバイトとして入社。現在は浅草の人力俥夫として活躍中。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり

  2. 2

    【2026夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想!横浜vs沖縄尚学の超好カードは…

  3. 3

    国内の米価格は下がる一方…“早場米”の概算金は前年より4割下回り農家からは悲鳴が

  4. 4

    阪神藤川監督の「焦り」「短気」「采配」に大きな不安…岡田前監督もチクリ「崩れてる感じするわ」

  5. 5

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    阪神・大山悠輔なぜ離婚を自ら公表? 球団OBが指摘する「先手」の狙い

  3. 8

    嘘つき高市首相“鬼リピ”フレーズ「実質賃金の上昇率はG7で最も高い」は追い風参考記録のマヤカシ

  4. 9

    菅野智之トレード不成立の裏に致命的な“前科”…ここまで11勝4敗でも市場価値が低かったワケ

  5. 10

    トランプ大統領もそっぽ 表面化した日米包囲網「反高市」うねり急拡大…2大後ろ盾が剥落