「定額減税」継続に前のめり岸田首相の最側近 「消費減税」には後ろ向き屁理屈コネコネ

公開日: 更新日:

「現時点で経済の道行きに変更が生じる事態は想定していない」

 6月から始まる定額減税を継続する可能性について、林官房長官は27日の会見で、そう否定した。岸田首相の「最側近」とされる自民党の木原幹事長代理が26日のフジテレビ番組で「物価の状況が改善せず、デフレに戻る可能性があれば来年だって考えなければいけない」と発言したことを受けての“火消し”である。

 ただでさえ、定額減税は事務負担が増える割に、所得増は1人あたり月3000円ぽっちで悪評ふんぷん。「恩着せメガネ」の名ばかり減税を来年も繰り返されるのは国民も願い下げだ。日経新聞とテレビ東京の世論調査(24~26日実施)によれば、実に75%が定額減税に「効果があるとは思わない」と回答した。

 ところが、木原氏は番組内で「国民の皆さんの懐をまずは豊かにしていくことが非常に重要だ」と前のめり。共演した元大阪市長の橋下徹弁護士から「(政府は)税の上げ下げの調整に踏み出せないのか」と問われ、こう答えた。

「どうしても難しいなと思うことは、例えば消費税で言えば、(減税すると)価格表を変えなければいけない。効果が出てくるまで、かなりのタイムラグが生じてしまう」「どこまで臨機応変にできるのか、若干、実務的に難しい面があるかな」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する